家づくりは二級級建築士よりも一級建築士の方がいいのか。ポイントをわかりやすく解説します。

2020年8月26日

一級建築士と二級建築士

家づくりを始めると住宅の設計には、建築士が設計図書を作成したり、建築確認申請と呼ばれる手続きをしたりします。

よく二級級建築士よりも一級建築士の方がいいのかという疑問の声が聞かれますので、ホントのところはどうなのかについてポイントをわかりやすく解説します。




建築士の種類と業務の範囲

建築士には、一級建築士、二級建築士、木造建築士という区分で設計などができる規模や構造に制限があります。

そのほかにも構造設計一級建築士、設備設計一級建築士といった資格区分もあります。

一級建築士の業務範囲

一級建築士は建物の規模や構造に制限はありません。

まさに建築士資格の最上位資格といえます。

二級建築士の業務範囲

二級建築士は構造に制限はありませんが、規模(面積)に上限が定められています。主なところをあげると

・鉄骨や鉄筋コンクリート造などの木造以外の建物は、3階建てor300m2まで

・木造の建物は、1階建ては面積制限無し、2階建て以上は1000m2まで

・高さが13 m or 軒高さが9 m以内まで

・学校・病院・劇場・映画館・公会堂・集会場・百貨店などの公共建築物は延べ面積が500 m2以下まで

・その他

木造建築士の業務範囲

・木造の建物で300m2まで、2階建てまで

・高さが13 m or 軒高さが9 m以内まで

こんな感じで範囲が定められています。

一級建築士と二級建築士

建築士には専門分野や得意・不得意がある!

建築士には専門分野や得意、不得意分野があります。

どういうことかというと専門分野というのは、意匠(デザイン)や構造など専門とする範疇が違っているのです。

もちろん一般住宅の場合には、どちらにも精通していて1人で意匠(デザイン)や構造どちらもこなしてしまう建築士もいます。

そのほか、鉄筋コンクリートが得意であったり、木造が得意であったりと構造による得意、不得意もあります。

これは、今までどのようなジャンルに従事してきたのかや普段どのような業務に携わっているのかによっても大きく異なります。

建築士は一級、二級よりも専門性や得意分野で強みを発揮する

建築士に業務は設計だけでなく、工事監理といわれる工事が設計図書どおりに進んでいるかどうかをチェックする仕事もあります。

設計も工事監理も日々進歩を続けていて施工方法や要領も変わってきます。

つまり、一級建築士でも知識や経験のブラッシュアップができていないとお粗末な結果になりかねない非常にシビアな世界なのです。

つまりは、二級建築士でも得意分野がありますし、経験豊富な方は大勢います。

そういった意味では、一級、二級といった階級の差よりも専門性や得意分野、経験値などの要素が重要になってくると言えます。

一級建築士と二級建築士

まとめ

前述したとおり、一級、二級といった階級の差よりも専門性や得意分野、経験値などの要素が重要になってくるのですが、それを兼ね備えたうえで一級建築士であるならば更に良いことだと思います。

そういった意味で何を重視するのかは、あまりこだわりすぎなくてもよいと思います。

それよりも、担当になった建築士さんがどのような家を設計したのか実際に建っている住宅を見たりして、自分の趣味に合うかどうかなどを判断基準としてもよいでしょう。

また、人柄や誠実さといった基本的要素も重要といえますので、家づくりの際にはそのあたりをチェックしてみてください。