群馬県の住宅事情と住宅指標
群馬県の住宅事情
群馬県は東西及び北方面を山々にかこまれた地形で県央部に高崎市・前橋市などが位置しており、そこに人口の3分の1が集中している状況になっています。
首都圏へのアクセスが良く比較的土地価格も安く、また日当たりの良い好立地の住宅地の分譲がさかんなことから注文住宅のニーズが高いことがうかがえます。
特に高崎市・前橋市などに隣接する吉岡町とその周辺などでは今日の人口減少社会において人口増加という逆転現象がおきている状況です。
また、近年では移住・定住政策など自治体同士の住宅取得を後押しするような働きかけも強くなっていて住宅需要の掘り起こしをする構造になっています。
分譲においては高崎市・前橋市・伊勢崎市・太田市で1,500戸と県全体の7割を占めています。
しかし同じ4市の注文住宅は3,834戸で県全体の6割程度となっており、その他を市町村が多くを占める状況で分譲とは一線を画していますこれは群馬県の構造的な特徴をしめしていると見ています。
このような状況を考えると人口の減少とは裏腹に周辺地域の町や村などでも条件のよい土地や立替えに最適な条件がまだ多く残っていて、まだまだ新築戸建て住宅に対する強い需要があるとも言えます。
また、空き家比率は全国平均よりもやや高くなっており、これから更に空き家が増える反面、リノベーションも盛んになると予想されることから新築だけでなく、空き家を含めた中古住宅のリノベーションを視野にいれて検討することが得策といえそうです。
群馬県の住宅指標
群馬県に関係のある住宅指標を集めました。
全国平均などと比較すると一定の傾向があるようです。
群馬県の住宅関連指標
【群馬県】
持ち家比率:70.6%
借家比率:27.1%
一戸建て住宅比率:74.6%
共同住宅比率:23.3%
1住宅当たり敷地面積:355m2
持ち家住宅延べ床面積:133.1m2
借家住宅延べ床面積:49.6m2
【全国平均】※参考
持ち家比率:67.2%
借家比率:31.0%
一戸建て住宅比率:66.0%
共同住宅比率:31.2%
1住宅当たり敷地面積:290m2
持ち家住宅延べ床面積:134.2m2
借家住宅延べ床面積:49.3m2
出展:総務省統計局「社会生活統計指標 都道府県の指標 2016」から
群馬の空き家率を全国平均と比較
全国平均 13.3% ※参考
群馬平均 13.9%
群馬の空き家率を市区町村別に比較
吾妻郡中之条町 19.6 %
利根郡みなかみ町 18.3 %
邑楽郡大泉町 17.4 %
桐生市 17.3 %
安中市 17.2 %
みどり市 16.7 %
沼田市 16.5 %
富岡市 16.4 %
太田市 16.1 %
前橋市 15.9 %
出展:総務省:「平成30年 住宅・土地統計調査」から
※この情報は執筆日現在で入手した情報に基づいて記載しています。